すずわん日記

40代でサラリーマンの限界を感じました。これを良い経験として、この後の人生を楽しく豊かに過ごせるように考えたことを書いていきます。

アドラー心理学 〜 トラウマの正体?

嫌われる為に頑張る?

長期休暇も2週間を過ぎると、パニックを起こしていた脳みそも落ち着いてきます。

産業医からもらった冊子の中には、休養中は重要なことを決めない(会社が嫌だから転職する、とか)、家事などもやらないで、なんて事が書かれています。

要はボーっとするのが治療に良い、という意味でしょうけれど、落ち着くと、何かをやらなくちゃ、という変な焦りも出てきました。

こういうムダな頑張りが、仕事でも焦りを産んで、ダメージが自分に跳ね返って来るのでしょうね、きっと。

でも仕事はイヤ。まだしたくない。

という事で、せっかくの時間ですので、本を読んで自己啓発をする事にしました。

何を読んだら 良いかな、と考えてみると、一番初めに書いたブログに、自分と家族の本当の幸せは何かを考える、と書いたので、まずは哲学本みたいなものを探してみました。

これです。

「嫌われる勇気」

哲学と心理学

以前、NHK Eテレの「100分de名著」という番組で紹介されていたのを見て、いつか読みたい、と思っていたのを思い出しました。

哲学者の岸見一郎さんと、ライターの古賀史健さんの著作になります。

哲学と書きましたが、実際はアドラー心理学という学問から成り立っている本です。

アルフレッド・アドラーが創設した心理学との事で、このアドラーという方は、僕も名前だけは知っているユングやフロイトと並ぶ世界三大巨頭なんだそうです。

ただし、この本。ただの心理学の解説本ではなく、自分の容姿や性格にコンプレックスを持つ青年と哲学者(本の中では哲人と表現)が、夜を通して激論する事で、青年がアドラー心理学を理解していくという対話形式の内容になっていて、初心者には読みやすい内容でした。

トラウマなんて無いなんて・・・そんなぁ

冒頭、青年の友人が過去に何らかの悪い出来事があり、それがトラウマになり不安で引きこもりになった話をし始めます。

それを聞いた哲人は、人は誰でも変われる、幸せになれる、と言いました。

そしてトラウマなんてものは無い、と説きます。
トラウマというのは、その友人が引きこもっている理由をつけるために自分が作り出した感情である、と。
つまりは引きこもりたいという目的の為に、不安な感情を作り出している、と。
これを原因論と言っています。

はてさて・・・。

しょっぱなから混乱しました。
そんな理由をつけて自分の感情をコントロールする人はいるだろうか?と。

でも、考えてみると今の自分も当てはまります。

仕事で脳みそがパンパンで薬を服用し、頭痛に耐えながら仕事をしていた頃、休みに入った時には自分自身ホッとしました。

しかし時間が経ち、落ち着きを取り戻してくると、今度は休んだ理由をクヨクヨと考え始めます。それを引きずると、いわゆるトラウマになるのでは、と。

哲人が言うには、過去にどんな出来事があったにせよ、それをどう解釈するかで現在のあり方が変わってくる。

そうですか・・・。

本の中の青年も僕も、言葉では分かりましたが、納得が出来ません。
文中では哲人は青年に熱いコーヒーを淹れてあげて議論していますが、僕もそこに乱入したくなりました。一緒にコーヒーを一杯淹れてもらって。

まだまだ議論は続きますが、長くなるので今日は、ここまで。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え