すずわん日記

40代でサラリーマンの限界を感じました。これを良い経験として、この後の人生を楽しく豊かに過ごせるように考えたことを書いていきます。

作家 田中芳樹と司馬遼太郎の似ているところ

ネタがローカル過ぎて古く、しかも誰の為にもならない話。

 

ええと、作家の田中芳樹さんの作品が、司馬遼太郎さんに影響されているんじゃない?ってコト。

 

銀河英雄伝説

まずは田中芳樹作、銀河英雄伝説の七巻から。

銀河英雄伝説 文庫 全10巻 完結セット (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 文庫 全10巻 完結セット (創元SF文庫)

 

同盟軍の老将アレクサンドル・ビュコック提督の最後の戦い「マル・アデッタ星域の会戦」での事。

帝国軍の圧倒的な大軍を、絶望的な戦いでも迎え撃つビュコック提督。次々と迫る帝国軍の艦隊を退けながら戦い、善戦をする。

戦いの中、帝国軍アイゼナッハ上級大将の艦隊は各艦隊を大きく迂回し、ビュコック艦隊の後背を襲った。アイゼナッハの攻撃は効果的だったが、突如発生した恒星風で艦列を乱し、アイゼナッハは艦隊の再編を余儀なくされる。その隙にビュコックは強力な円錐陣で、各将の間をかすめ過ぎて、皇帝ラインハルトの本営に殺到する。

その時、皇帝を守る帝国軍の名将、疾風ウォルフことウォルフガング・ミッターマイヤーが感嘆したセリフ。

 

「老人め、やる!」(・Д・) ← 疾風ウォルフ

 

関ヶ原

一転。こちらは司馬遼太郎作、関ヶ原(下)。

関ヶ原の戦い前半、治部少こと石田三成の西軍が、宇喜多秀家隊により福島正則隊を潰乱させるなど、有利に戦いを進めている。

一方では東軍の総帥である徳川家康は、戦意も低く腑甲斐のない味方に無言の叱咤を与えようとし、本営を前線に進めた。

それを見た三成は、家康本陣の進出を首を取る機会とし突撃をしようとしたが、家康と三成の陣の間には身動きが取れないほど敵の人馬が密集している。

そこで用意していた大筒(大砲)を5門持ち出し、次々と発射。轟音と硝煙で敵は四散する。

その白煙の中から三成軍は家康本営に突撃を敢行。東軍は崩れに崩れ、そこで家康が叫んだ。

 

「治部少め、やる」(・Д・) ← 家康

 

20年にわたる想い

この部分。なんだかセリフが似てる。それを誰かに言いたくて言いたくって、20年以上思っていましたが、こんなクダラナイ話を聞いてくれる人がいるわけもなく、ずーっと胸の内でした。

 

「やる!」(・Д・)  

 

なんてかっこいーセリフ、小説でしか使わないでしょー。

あー、言ってスッキリした。

 

どちらの小説も、政治、戦略、戦術、謀略が巧みに書かれていて、男子が読んだらゾクっとするようなセリフ、表現、展開が散りばめられています。

例えば、潰乱とか横撃だとか、その熟語を聞いただけで、迫力のある光景が思い浮かぶような言葉が、タイミングよく出てきます。