マンガ日本の歴史にビックリした事
35年ぶりの再会と感動
先日、立ち寄った本屋でふと思い出した事があり、児童書コーナーに足を運んで「小学館 学習漫画 少年少女日本の歴史」を手に取って、パラパラとめくってみました。
手に取った巻は、戦国時代から安土桃山時代のパートです。ちょうど開いたページには、織田信長が浅井、朝倉連合軍に挟み撃ちをされて危機一髪となり、慌てて馬に乗って逃げる姿が描かれていました。
その絵を見た時に、感動をしました。
35年前の絵とすっかり同じ絵だったのです。
歴史に興味を持ったきっかけ
僕は歴史の本を読むのが好きです。
きっかけとなったのは小学校5年生の時に祖父に買ってもらった「小学館 学習漫画 少年少女日本の歴史」を全巻読んでからです。本屋で立ち読みをした本と同じモノ。
漫画を買ってくれた祖父も歴史が好きで、その漫画の中で地元の歴史についての表現が異なっていたのを見つけて、小学館に連絡をして直させたほどです。
本屋で思い出した事とは、祖父の真似をして甥っ子や姪っ子に「小学館 学習漫画 少年少女日本の歴史」を買ってあげたい、と考えた事です。別に格好つけるわけではないですが、何かしらの「栄養」を次世代の子に与えてあげたい、と考えたのです。
「小学館 学習漫画 少年少女日本の歴史」の凄さ
新旧版が共に手元にあるわけでは無いので確たる比較はできませんが、昔の内容と異なるのは、漫画の外の年表や解説に厚みを増している事。
またインターネットで見つけたのは、織田信長が今川義元を討った桶狭間の戦いで、修正がされていた、という記事です。
僕が子供の頃は桶狭間は谷でしたが、研究の結果、山だったそうで漫画も改訂された際に修正がされていたそうです。
歴史は新しい発見によりアップデートされていくので、昔仕入れた知識はいつの間にか変わっている事もしばしばですが、漫画側も何10年もアップデートをして最新の知識を子供に提供しようという、地味でひたむきな努力がすごいです。
また、他のメーカーから出ている日本の歴史の漫画本は、時代・巻ごとに漫画の作者が異なり画風も変わるので、スッと頭に入ってこないのですが、小学館版は一貫して同じ作者で描かれていて、またその絵が丁寧で線も柔らかく、歴史上の人物も特徴を捉えた表現をされていて、本当に読みやすいです。
未来に与える栄養
日本史の知識が子供たちにどのような「栄養」になるかは、本人達の吸収度合いと活用次第ですが、少なくとも歴史のテストで良い点数を取るだけでは寂しすぎます。
漫画本だけでは難しいかもしれませんが、日本人が何をどのように考えて生きて、その結果に熟成された文化と風土の中で我々が生きている、というところまで感じて欲しいです。
そして、これから先は何を考えて変えていけばよいか、という未来を歴史から学んで欲しいです。