すずわん日記

40代でサラリーマンの限界を感じました。これを良い経験として、この後の人生を楽しく豊かに過ごせるように考えたことを書いていきます。

晴天の日にのんびりと近所を散策して、自由を得てみた

のんびりする日と決めた

今日は脳梗塞後の定期検診で家を留守にする為、犬のゆず(♀)を近所の動物病院兼、ペットホテルに預けに行きました。

いつもは過保護にキャリーバッグに入れて車で連れて行くのですが、晴れていて空気も気持ちよかったので、ゆずの散歩を兼ねて20分ほど歩いて病院に向かいます。

病院にゆずを預けた後の帰り道は、せっかくなので普段はあまり通らない道をのんびりと歩いてみようと思い、小高い丘の上にある神社を経由して帰りました。

 

神社の高台に登った景色

この神社は自分が脳梗塞で倒れるまでは、町内会のお祭りでお神輿を担いで登った神社です。

石段は百四十段。

少し息も切れ気味になり、汗をかき始めるのを感じながら最上段まで登り切り、振り返って眼下を眺めます。

樹々の間に視界が開けて都市が遠望できました。左側は川崎市の中心部でビルが立ち並んでいます。右側は海側で工場地帯なのか低い建物や煙突が見えます。

その上空を羽田空港に着陸する旅客機が、薄く青い透明な空に塗られた白い雲のラインの中を、点々と順番に降りてきます。

 

人生から離れて、そして現実に戻る

あの飛行機、ビル群、工場の全てに人がギュウギュウに詰まっていて、さらにその一人一人には毎日があって、何事もなくつまらない日常や、お腹が痛いくらい笑う瞬間や、死んでしまいたいくらい辛い現実が、砂場の砂のように無数に転がっています。

しばし、見つめる。

その現実から一瞬だけ離脱し、遠くまで見える景色を俯瞰していると、自分も砂の一粒となって俗世で足掻いている事を忘れて、心が空っぽになります。

景色を見終わり神社の境内に足を踏み入れると、そこは神社特有のひんやりした空気に満たされています。

社殿は修復中で、足場に囲まれていました。

ちょうど午前中の休憩時間なのか、修復をしている若い職人さんがチャキチャキとした動きで、車からペットボトルの飲み物を先輩の職人に持ってきてあげて、和やかに話をしています。

別な職人さんは、大きな石に腰掛けてスマートフォンをいじっています。

仕事を一生懸命して、休む時は休む。

現実の世界はちゃんと動いていました。

彼らをちょっと羨ましく思いながら、神社を後にして石段を降ります。

 

住宅地を歩いて、外国を感じる

そのまま平地には降りずに、石段の途中から右に折れる小道に入り、神社のある山の上を西に向かって歩きます。

山の上と言っても住宅街で登ったり降ったりの道ですが、綺麗で新しい一戸建ての家が続きます。

玄関先には赤やピンクの薔薇などの花がいくつも植えられ、壁は漆喰を模したようなベージュ色が多いです。家の前にはお洒落なデザインの小さな外車が停まっていて、外国の小さな田舎町のよう。

キレイな家を見るのは好きです。

カタログでお洒落な家具を探したり、家具屋さんにいって、ベット、ソファなどを見て楽しむのと一緒です。

ただし、あまり見すぎても住人の方に失礼なので、チラチラと見ながら通り過ぎます。

そのまま1.5Kmほど住宅街を歩き、坂を下ってやっと平地に出ました。

そこには家の近所のスターバックスがあります。

「出来る男」を装ってみる

このスターバックスにはテラス席があり、天気の良い日は快適に過ごせるので寄ることにしました。

アイスのソイラテGrandeを受け取ってテラス席に出ると、一番奥の席に年配の女性が一人いましたが、テラス席はほぼ一人占めです。

少し風があり、半袖の腕にあたる温度はちょうど良いです。

テラスの日陰に座りラテを飲みながら、スマホでブログを書いたり読んだり、ネットのニュースを見ます。

とても安らいで自由。

誰も僕がココロを病んでいる人とは思わないでしょう。

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これがスマホではなくて、ノートパソコンで文章を書いていたら、もっとカッコよく見えるんじゃないか?なんて野暮な妄想も出来た素敵な時間でした。