すずわん日記

40代でサラリーマンの限界を感じました。これを良い経験として、この後の人生を楽しく豊かに過ごせるように考えたことを書いていきます。

業務の効率化と人の扱いについて思った事

会社員は船に乗っている

客観的に会社員という存在を見てみると、大海原の中を大きな船や小さい船、つまり「会社」に乗り込んで1つのコミュニティを作り「とにかく何かを変えない事には船ごと沈んでしまう」といった危機感を持って航海を続けていく船員のようにも見えます。

その為に、船長サンが船員を統率して、船員たちは舵をとったり、エンジンをコントロールしたり、航路を計算したり、船員の食事を作ったりと重要な仕事があり、みんながそれぞれ自分の持ち場で、船と他の船員を守る為に頑張ります。

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やり方に良い悪いはあると思いますが、会社においては役員や役職者、リーダー的な立場の人はこういう人たちでしょう。

 

船員たちと乗客たち

反面、そうではない立場の人たちはノンキなモノで、まさか船が沈むなんて微塵も感じていないかもしれません。

当然必要な仕事はありますが、与えられた仕事をやり通して定年になったら船から降り、退職金をもらって陸で悠々自適、という、日本人の脳ミソに刻み込まれた人生観がノンキさの根源でしょうか。

これじゃ船員というよりはほとんど乗客ですね。まぁどこか自分にもそういう傾向はありますが。

そして、そのみんなが乗る船は、大きな船ほど色々な細かい仕事に分散化され、分散化された分だけ人が必要になります。

もしかしたら必要性の少ない仕事も、今は任せられる仕事が無い人たちを会社に在籍させる為には、必要なのかもしれません。

船から降りろ、なんて言えませんから。

 

効率化とリソースの有効活用の両立は難しい

そういった必要性の少ない仕事を削って、業務の集中化とか効率化によるコスト削減をやれ、というプロジェクトが、何年かに一度イベント的に発生する時があります。

しかしプロジェクトが終了しコストが減ったという報告をPowerPointの資料を介してアチコチで目にしますが、結局のところ利益もパッとせず、そして仕事は整理されずに、あまり効率の上がらない仕事を継続している人たちがたくさんいます。

製造部門などでは材料費や燃料費の削減や、効率化で生産スピードを上げたりと目に見えるコスト削減が出来るのでしょうけれど、スタッフ部門の事務屋さんなどは、なかなか成果を表現する事は難しいですね。

自分が関わったプロジェクトでは、ちょっとした単純な業務をたくさん見つけて、それを自動化したり無くすのですが、業務が無くなってもその仕事をやっていた人は残ります。

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結局、仕事を無くしたり外部に委託したりしてコストを下げても人は切れないので、仕事が減った人の分のリソースをどこかで有効活用しなくっちゃいけないです。

ただ、そうは言っても、営業向きな人、企画向きな人、開発向きな人など様々いて、リソースをシフトさせる事は難しいです。

会社では簡単に、企画業務とか開発にシフトさせて売上や利益拡大に寄与させろ、なんて言うのですが、そういった事を現場任せにして上手くいくわけがありません。

船が沈まないようにして、かつ、人を活かす。当たり前のようだけれども、経営陣レベルでやらないと簡単に実現が出来そうにありませんね。

 

川をキレイにする事をプロジェクトに例えると

例え話です。

川の河口付近で一生懸命に上流から流れてくるゴミを拾う作業を効率化する「プロジェクト」を現場では実行していますが、上流でゴミを捨てる輩がたくさんいたり、ゴミを捨てる事自体が日本の慣習に基づく「やむを得ない、変えることの出来ない」事だとしたら、プロジェクトなんてやるだけ体力の無駄です。

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あ、人をゴミに擬人化しているワケではなく、流れてくるゴミが「非効率な仕事」で、効率化をするには障壁が様々あるよ、という比喩です。

これでは、過去に色々な企業でも試みたでしょうけれど、なかなか成果を出せる会社は少ないわけです。