すずわん日記

40代でサラリーマンの限界を感じました。これを良い経験として、この後の人生を楽しく豊かに過ごせるように考えたことを書いていきます。

行動経済学とドックトレーニングの関係

我が家ではキチンとした犬のしつけについて知識がないので、ドックトレーナーさんに来てもらいました。

行動経済学について

トレーニングというからには厳しいしつけをするのかと想像していましたが、来ていただいたトーレナーさんは叱るしつけはせずに褒めて覚えさせるスタイルなんだそうです。「陽性強化法」というらしいです。 また行動経済学を勉強されている方でした。

「行動経済学」とは。 例えばアメリカの学食はビュッフェ形式で自分で好きなメニューを選ぶのだけれど、高カロリーで美味しいものしか取ない傾向があるとの事です。栄養のあるメニューを食べる方が身体に良いのはわかっていても、人間そうは動きません。 なので栄養のバランスが良くなるようなメニューを生徒に選択させるため、高カロリーのメニューを取りづらい場所に配置し直した結果、バランスの良いメニューの選択が行われるようになりました。 つまり動物は何かを行おうとした時、効率よく楽をしようとする原理が働くという事がわかりました。 こういった原理を研究して、生活の様々な方面で人をより良い方向に誘導する事を実践する学問です。

先生のドックトレーニングも、そういった知識が裏付けされたものであるそうです。 つまり叱らずに、犬の行動原理を利用して良い方向に誘導するやり方なんだそうです。

トレーナーさんの技術

犬のトレーニングはテレビでしか見たことはなかったのですが、それは見事なものでした。 我が家のリビングに入ると、まずは初めにウチのワンちゃんを無視し、僕と妻と3人で話を始めるました。 当初、静かだったワンちゃんは、そのうち無視されている事が原因かは分からないですが、トレーナーの先生に吠え出しました。 わざと吠えさせたんですね。

その後先生は、ワンちゃんを見ずに何度かおやつを投げ与えます。それをパクパクと食べるワンちゃんは、だんだんと先生が何か良いことをしてくれている人と思い始めます。 おやつに喰いついて来て、安心させたところに、今度は「ゆず!」と名前を呼んで、目を合わせた時にまたおやつを与えて、信頼を得ていきます。呼んで目を合わせるのは、「アイコンタクト」と言います。

また、名前を呼ぶ時は高い声で呼ぶのが良いそうです。犬の耳は人間に比べて高い音を認識するそうです。たしかに高い声、低い声で呼び比べてみると反応が違います。

実践

その後、我々夫婦も先生にトレーニングを受けました。 「ゆず」 と名前を呼んで、目が合った瞬間におやつを見せて「オイデ」と呼びます。 ゆずは僕に向かって来ておやつを食べます。

そのトレーニングを、ゆずを挟んで夫婦2人で行い、ゆずは我々夫婦の間を行ったり来たりしました。これで「オイデ」を覚えさせました。

また、飼い主と離れる事で分離不安を起こしていますので、ゆずをゲージに入れて、おやつでお座りをさせ、その後リビングを出ては姿を隠して鳴き出す前にすぐ戻る、という事を繰り返し、主人は必ず戻る、という事を覚えさせます。

基本的なトレーニングは教わりましたので、まずは継続してみます。

ワンちゃんを飼うには飴とムチが必要、と初心者としては思っていましたが、異なるアプローチもあるんだな、と発見がありました。