周りと比較しないで自分を変えていく
ガツガツと仕事をやって会社から評価をされていた頃は「仕事がツラくて、もうこんな職場はイヤだ」と思っても、「こんなコトくらい乗り越えないと、どこに行っても通用しない人間になってしまう」と思い込んで乗り越えてきました。
人生のイロイロな選択肢を見てきました
しかし、振り返ってみると、入社して四半世紀を過ぎた僕の周りを、色々な人が通り過ぎて行っています。
会社を辞めて、
- 居酒屋を始めた人
- 別なメーカーに転職した人
- 派遣社員をやっている人
- パソコンスクールを起業した人
- 実家の家業を継いだ人
- ペットホテルを開業した人
- 辞めたけれどもウツ病になり、今は復活した人
会社に残り、
- 苦労しながらもどんどん出世する人
- 出世はしないが、人から好かれる人
- なんだかパッとしない人
- 社内でまんべんなく嫌われる人
- 頑張って定年を全うした人
様々です。
その中でプライベート面では、
- 子供が2人いて幸せな家庭だけれども、質素な生活をしているお父さん
- 資産運用が堅実なので、生きて行くのに全く不自由はないけれども、独身で70歳越えのおじいさん
- 趣味にトコトンのめり込んで、多数の仲間と毎週のように遊んでSNSに書き込んでいる人
などなど。もっとあります。
仕事面とプライベート面を掛け合わせると、僕の周りだけでも、本当に多種多様な生き方があります。
こんなにたくさんの生き方があるのに、ツライ事に執着して離れられない、なんて不幸ですよね。
周りの人と比較しない
禅では、他人と比較するのはいけない、との事です。
先程、様々な人生を並べてみましたが、他人の人生と自分を比較して「あー、あの人の人生はウラヤマシイ」なんて考える事もあります。
でもその人達だって、苦労したり努力たり挫折をして、今の生活があるはず。
そもそも、こんな事を考える事自体、他人との「比較」です。「比較」をするから、苦悩するのです。
今自分は長期休暇中ですが、色んな事を考えます。
会社を辞めていった先で元気にやっている人への羨ましさ、やりきれなかった仕事を引き継いだ人への申し訳ない気持ち、同僚達が休んだ自分をどう見ているかの推測、などなど。
これも自分と周りを比較するがゆえに出てくる悩みです。しかし悩みではあるけれども、所詮は勝手な「想像」でしかありません。
それら自分の「想像」を抑え込むのに苦労し、抑え込む為に必要だったのが休暇です。
休暇を取った初めの頃は、仕事ができない自分を責めたりもしましたが、やっと今は自分は悪くないと思い始めました。
では誰が悪いか?
そこで自分以外の「誰かが悪い」と考えてしまうと負のループが止まりません。
なので、禅に従って「比較」しないと考えると、答えは「誰も悪くない」です。
自分の内面は比較する
そうやって周りとの繋がりについて、余計な「想像」を徐々に止める事が出来てきました。そうなると今度は自分の内面を見つめる余裕が出てきます。
今まで自分はどうだったか?
ウツ病、脳梗塞と2度ほど長期休暇を取りましたが、そのあとの振る舞いを振り返ると、何も反省せずにそのまま同じ事を繰り返していました。
右足が水たまりにはまったのに、次に踏み出したら左足も水たまりにはまっているような感じです。
復帰しても仕事のペースや受け方が変わらないので負荷が掛かってしまい、また病気になってしまうのです。
そうならない為には、何かしらの変化が必要です。
仕事に関しての変化は、やっと脳梗塞の既往歴がある事が会社に伝わって残業規制を設けられました。また膠原病的な症状に苦しんでる事への認識も伝わったので、オーバーペースは防げると思います。
最後はプライベートでの変化です。
今回の休暇中に、生まれてから初めてになる事を3つ行いました。
- ブログを書き始めた
- ワンコを飼い始めた
- クラウドワークスをやり始めた
これらの体験は復職しても「自分は会社以外に何か生きがいを持ってる」と思えるステキなものです。
復職をいつにするかはまだ不明ですが、そういう「新しい事」があると「今日」が楽しくなります。
昨日の自分よりも楽しく、新しい事をやる自分が「今日」いる事。こういうアップデートをプライベートで繰り返していきたいです。
今回は禅の本を読み、自分を整える事を試みました。当然なかなか簡単にはいきませんが、それでも少しずつ効果はあったと思います。
まず他人と「比較」しない。そうして出来た余裕を使って自分の内面を見つめる。
自分を見つめ 、以前の自分といまの自分を比較することで 、変化を感じる 。それ以上の自己検証はありません 。さらに 、できなかったことができるようになった自分を知ることは 、心にとって大きな喜びですし 、もっと自分を飛躍させるための確実な原動力にもなります 。
「傷つきやすい人のための図太くなれる禅思考」より引用
人間は機械ではないのでボタン一発で何かが変わるわけではないですが、少なくとも楽しい「新しい事」に一歩踏み出す行動が、生活を変えていくんだ、と実感をし始めました。